僕は今年6月にケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)を受けることを決意したわけですが、間も無く当ブログを開設し、記事作成に没頭してしまったことから、ほとんどケアマネの試験勉強に割く時間がない状態で10月8日の試験に臨むことになってしまいました。
それでも、素晴らしい問題集に出会ったおかげで、先日合格通知をいただきました。
ここでは、特に時間が無い中で受験を考えている方へ向けて、この問題集の良さをご紹介したいと思います。
ただ、僕の1度きりのケアマネ受験体験に基づいた考えですので、あくまでも参考程度にお読みください。
ケアマネジャー試験について
不安を感じ過ぎないことが重要
ケアマネ試験でまず不安を煽られるのは、合格率の低さです。
画像出典元:けあじん ケアマネジャー試験対策講座
僕もそうでしたが、年々こんなに合格率が下がってこれば不安にならざるを得ません。
だからこそ、誰かに支えてもらえるような意識が持てる通信講座などが人気があるのでしょう。時間やお金に余裕がある方はそれも良い選択かもしれません。
しかし、市販のテキストも上手に使えば、短期間で十分に合格が可能であると実感しています。
どのような経緯でこのような合格率になっているのか分かりませんが、この数字自体に必要以上に振り回される必要は全くないと思います。
“難しい試験なんだ”
という先入観はきっと良い結果を生みません。
使用した問題集
僕が使用したのは、晶文社の基本問題集のみです。
※以下は2019年度のものです。ご自身の受験年に合わせたものをお探しください。
時間が無かったのでアマゾンの口コミを見て購入しました。本当はあと1~2冊はこなさないとダメだろうと思っていましたが、時間も足りなく断念しました。
よって、この2冊をそれぞれ2回ずつ解いていくといった勉強を行いました。
僕が合格できたのは、この2冊のおかげと言っても過言ではありません。この問題集があれば、かなり時短で合格に近づけると僕は確信しています。
実際の勉強
用語を覚える
問題集をそのまま解いていっても良いのですが、最初にぶつかる壁があります。
それは、そもそも用語が分からないというものです。
「介護認定」「第二号被保険者」など、身近な言葉は何となく理解できるのですが、「介護保険審査会」「財政安定化基金」など馴染みのない言葉はさっぱり分かりません。
晶文社の基本問題集の秀逸なところは、この用語の解説が非常に分かりやすく端的であることです。
不必要なことが書いていないので、余計な脳のキャパシティーを使わなくて済みます。さらに、もともと簡潔な解説文の上に、キーワードが太字で記載されています。
そこだけをピックアップして覚えていくだけでも、かなり効率よく進められます。
逆に、試験を受けるまでは「この内容だけでは、さすがにちょっと薄すぎるんじゃないのか?」と疑問に思っていたほどです。
問題形式に慣れる
晶文社の基本問題集では、実際の試験さながらの構成となっています。
すなわち5者選択制の問題となっており、正しいものを2~3つ選択するといったものです。
その内容は、おそらく過去問をかなり分析した結果の構成となっているため、出題のクセを理解するのに適しています。
例えば、次のようなことがあります。
- 「保険料率」「負担率」など、似たような用語は誤用を狙われる
- 「全て~」「必ず~」「いかなる時も~」といった極端な言い回しには注意が必要
この実戦形式の出題形式は、試験中に冷静に出題文を分析するのに役に立ちました。
表を覚える
この問題集では、表が非常に少ない傾向にあると感じます。
逆に言えば、載っている表はどれも重要であり、エッセンスが凝縮したものがほとんどです。
よって、表はそのまま丸暗記してしまうのがお勧めです。表を理解するだけで、制度の概要がイメージできてしまうものもありました。
制度のアウトラインを理解する
試験勉強では覚えることが非常に多いので、時間がない場合には全てを完璧に網羅するのは困難です。
重要なのは、現在の高齢社会がどのような状態であり、介護保険制度はその解決のために何を目指しているのかという根本を理解することではないかと感じます。
それを理解できていれば、少し迷った際などに予測が立てやすくなるなどの応用が効きます。
試験勉強時間がない方ほど、このような広い視野を持つことを最優先することが効果的ではないでしょうか。
読者視点の作り
この問題集を手にとっていただけると分かると思いますが、一般的な問題集のサイズなどではなく、B5サイズになっています。
電車通勤や業務の合間に読むには、あまり大きな本だと使いにくいと思われます。
受験者の多くが働きながら勉強をしていることを理解した上での配慮でしょうから、読者目線を重要視していることが分かります。
まとめ
今回の受験は本当に時間が無い中、この問題集に賭けるような思いで勉強していました。
そのおかげで、ごく短期間で結果が出せたことに非常に満足しています。
本の編集や執筆、監修に関わった方々に、深く感謝申し上げたい気持ちでいっぱいです。