リハビリを受ける際に、良い理学療法士を見抜く3つのポイント

理学療法士も年々増加してきており、患者さんの立場としても接する機会が増えてきていると思われます。

自分がリハビリを受ける立場になったり、家族の誰かがリハビリを受けるときに、

 

「この理学療法士で大丈夫かな?」

 

と感じることもあるかもしれません。

よく、“合う、合わない”といった表現で判断することもあるでしょうが、なかなか患者さん自身で良し悪しを見分けるのは難しいです。

そこで、理学療法士の立場から、その判断基準のヒントをお伝えできればと思います。

まずは説明があるかどうか

近年、「インフォームドコンセント」という言葉が浸透してきております。これは、“十分な説明を受けた上での同意”と直訳できます。これは、医療を受けるにあたり、患者さんが自分で自分が受ける医療を最終的に決定できるようにとの目的です。

あくまでも、医療提供側は、治療選択肢とその予後を患者さんに提案する役割であり、強制的に医療が行われることは特別な場合を除いて、あってはならないことです。

リハビリでも同じことが言えます。
一体どのような目的で、どのくらいの期間・頻度でリハビリを実施する予定なのか、まずは説明があるかどうかを見て下さい。

説明すらない場所は問題外です。

そして、この説明時でのやりとりで、大体の理学療法士のレベルを把握することができます。

ここで注目していただきたいポイントは、

  1. リハビリ内容の説明
  2. 予後の説明
  3. 医師・多職種との連携についての説明

以上の3点です。これらがしっかりとできるかどうかが、まずは良い理学療法士かどうかを見るポイントです。場合によって、どんどん質問すると良いと思われます。

リハビリ内容の説明

必ず初回とは限りませんが、通常理学療法士は、患者さんの体を一通り早い段階で検査します。そして、まず問題点を導き出しだします。

この段階では、問題点は確実に正解とは限らず、理学療法士によって考えられた“仮説”の段階です。

その問題点=“仮説”に至るまでの思考過程が、理学療法士の良し悪しを判断するための最初のステップです。

いい加減な理学療法士はこの思考過程もいい加減であり、説明時にボロが出ます。マイナスな点としては、

  • 小難しい専門用語を並べている
  • 患者さん側の訴えを取り入れていない
  • 熱意が感じられない
  • リハビリの期間と頻度の説明がない
  • 目標が明確でない

などです。よくあることとしては、ダメな理学療法士にみられたくなくて、わざと小難しい専門用語を並べ立てて説明することです。実際に、お恥ずかしいことに僕も、理解に苦しむ症状の説明ほど、無意識ですが難しく説明してしまうことがあります。

また、リハビリ期間などの説明がなければ、

「どのくらいリハビリを行いますか?」

と突っ込んでみて下さい。良い理学療法士であれば、はっきりとした期間が答えられないとしても、自分の意見をしっかり伝えてくれるはずです。

 

逆にプラスな点としては先ほどの逆ですが、他に挙げるとすれば

  • 説明に視覚的要素がある(冊子や骨標本を使った説明など)
  • 精神面に配慮する余裕がある

といったことが挙げられます。理学療法士は、対処できる自信があるときほど、当然のことながらシンプルに説明できます。また、理解してもらいたいという気持ちから、視覚的要素も取り入れます。さらに、そのような場合には余裕もあるので、リハビリを受ける患者さんの不安などに対する配慮の言葉をかけることができるかもしれません。

予後の説明

これが非常に大きなポイントです。予後とは、その病気がたどる経過と結末に関する、医学上の見通しです。本来は、医師によって予後の説明はありますが、リハビリ職にもある程度その説明の責務があります。

実際に全ての理学療法士は、目標設定として、リハビリの目標を最初に立てます。

この目標の説明は非常に難しく、理学療法士の良し悪しが見やすいところです。なぜなら、目標というものは、ある程度経験や知識を積まなければ見えてこないものだからです。

よって、リハビリ時にこのように聞いてみて下さい。

「リハビリによって、どの程度まで体は良くなりますか?」

「リハビリで私の生活は最終的にどこまで改善しますか?」

言葉に詰まってしまうのか、自分の意見をはっきり言うことができるかが判断基準になります。

医師・多職種との連携

通常、理学療法士は患者さんに接する前に、医師や多職種から情報を仕入れてきます。

それは、直接やり取りをする場合もあれば、カルテを見て判断する場合もあります。それによって、担当する方がどのような患者さんで、リハビリに何を求められているのかを把握するためです。

良い理学療法士は、このことを重要視しており、どれだけ忙しくても情報をしっかりと持っています。

なので、ぜひここでも聞いてみて下さい。

「医師からはどのようなリハビリの指示が出ていますか?」

「私の状態についてどのように聞いていますか?」

こういった質問に対しても、納得のいく返事が返ってくるかどうか見ても良いのではないかと思います。

まとめ

実際にリハビリで体を動かされたり、運動の指導をされたりしたとしても、なかなかそのリハビリに意味があるのかどうかを患者さん自身が判断することは困難です。

改善が見られなかったとしても、理学療法士の限界なのではなく、医療として限界である場合も多々あります。

しかし、せっかくリハビリを受けるのですから、ぜひとも良い理学療法士を見つけて前向きに取り組んでいただきたいので、何かの参考にしていただければ幸いです。


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